
2005年7月、南アフリカ共和国のダーバンで開催された第29回世界遺産委員会で、日本の知床が世界遺産リストに登録されました。
⇒知床自然遺産の紹介
日本の皆さまには日頃から、ユネスコの世界遺産保護への取り組みを支援していただいていますが、最近では特に、自然遺産への関心が高まっていると聞いております。このような皆さまの強い関心があってこそ、知床が今年、日本で3番目の世界自然遺産として登録されることになったのでしょう。
1972年、ユネスコが「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)を採択して以来、世界遺産の数は812件(2005年7月現在)に達しました。このうち160件が世界自然遺産です。自然遺産は世界の広範な地域にわたっているため、国や地域の境界を越えて登録されることも珍しくありません。残念ながら、多くの世界遺産が際限のない開発による汚染や森林破壊、さらには地震や干ばつ、洪水などの自然災害の危機に直面しています。このような脅威にさらされると、地域の生態系が大きく変化するおそれもあります。
ユネスコ世界遺産センターの重要な役割は、世界の極めて貴重で、ときには壊れやすくもある、大切な自然や文化財の登録や保全に向けて締約国を支援することです。ユネスコではこのほか、自然環境や歴史を守る必要性を浸透させるための啓蒙活動も推進しています。日本の皆さまに世界遺産の素晴らしさをより一層ご理解いただくために、今後も努力を続けたいと考えています。
この『世界自然遺産』DVDプログラムは、世界各地の特異な自然景観や他に類をみない生態系の姿を、あますところなくデジタル・ハイビジョンで撮影した世界自然遺産の貴重なドキュメンタリー映像の集大成です。
このDVDプログラムをご覧になり、世界遺産についての知識を深めるとともに、このかけがえのない人類共有の財産の保護がなぜ重要であるかを実感していただければ幸いです。